INTERVIEW<GERMEDEUR designer/D.Kaneko>
「germer(芽吹き)」「splendeur(煌めき)」という2つの言葉を合わせた造語から成るGERMEDEUR(ジェルメドゥール)はD.Kanekoがデザイナーを務めるジュエリーレーベル。
今インタビューではブランドの根幹になっている部分やこれまでの経歴に関して話をお聞きした。
制作をする上で大切にしている部分・核になっているコンセプト
温故知新という言葉をなぞる様に、古きを独自解釈しつつアレンジして深めていくイメージでしょうか。
これはとても個人的な感覚ですが、ジュエリーは灯の様なモノだと思っています。
心身を温めてくれる柔らかな明かりの様に、行く先を照らしてくれる灯にもなる。
静と動に優しく寄り添いながら、着ける人の人生に馴染んでいく作品を作りたいと思っています。
今の作風に到った経緯
心打つような綺麗な宝石達を見ているとジュエリーのデザインが浮かぶ事が多かったのが初期の頃でした。
そこから他にはないデザイン、オリジナルのテクスチャーを求めていく内に古代の指輪のカタチや、古くからある建築物に目を向けるようになりました。
「その趣や雰囲気は何故人を引き付けるのか…」
そんな事を考えながら歴史や技術の背景を今も尚学び続けています。
印象的なデザインにはその趣に至る経緯に深みがあり、いいモノには良い為の理由がしっかりある。
そんな想いや気付きが積み重なり今の作風やデザインに繋がっていると思います。
ジュエリーについて想う事
先述でも触れましたが、ジュエリーには人の心を暖める特殊な作用があると感じます。
綺麗な宝石に心を洗われたり、気持ちを高揚させたり。
観る者・手に取る者の気持ちにアクセスするモノだな、と。
ジュエリー文化としては、身に着けるといった行為を男女問わず楽しみながら、今よりももっとジュエリーを身近に感じて貰えるようになるといいな、と思っています。
日々の装いにもっとジュエリーが浸透する。
ジュエリーは身に着けてはじめて、その魅力が最大限に引き立ち、育ちはじめます。
ピンキーリングだけでもマストで身に着けている様な方が増えて『それはどこのブランドの?』みたいなコミュニケーションが増えてスタンダードになるといいですね。
そして、日常だったものが誰かの日常に受け継がれていく。
父母から子へ、代々引き継がれるジュエリー文化が日本でももっと広がっていく事を願っています。
制作におけるこだわりと今後の展望
地金が薄いと摩耗したり変形に繋がったりしてしまうので厚みを持たせて、ボリュームある造形をお作りしています。
雑に扱って貰っても壊れない強度を意識しています。
ジーパン&Tシャツみたいなシンプルな装いにも合わせて欲しいし、フォーマルな装いにも合わせて欲しい。
いい意味でのラフさを大切にしたい思いがありますね。
年齢を重ねても、肥えたり痩せたりと身体の印象が変わってもしっくりくるものでありたいです。
最近ではテーマを深堀りしつつも、時代やテーマの幅を少しずつ広げていきたいという想いもありブランドロゴマークを刷新しました。
指輪をメインで製作しておりましたが、少しづつ他のアイテムも展開して、よりトータルでジュエリーコーデを楽しんでいただけるブランドを目指いていきたいと思っています。
まずは今回のFuligo展用に新たなブレスレットを製作いたしましたので、指輪と共に合わせてみてください。
コーディネートの幅が広がり日々の楽しみに1つの変化が生まれますよ。
D.Kaneko
東京都出身/元プロダクトデザイナー。
フランス帰りの熟練ジュエリー 職人、日本の熟練和彫り職人に師事。某ブランドジュエリー原型製作、手彫り装飾を担当後、2019年にGERMEDEURを旗揚げする。
制作を続けながら独学で技法を探求し、古の装飾品や文化から着想を得て、様々な彫りやテクスチャー、デザインを生み出し続けている。
https://www.germedeur.com/
窪田
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