<7/19-8/3>kagari yusuke 2025 巡回展「道具、彫刻、時間。」 【Fuligo本店】

kagari yusuke 2025 巡回展「道具、彫刻、時間。」
2025.7.19 ― 2025.8.3
今年5月末に発表された2025年コレクションを並べた展示受注会を開催いたします。
期中は新作全型を一堂にご覧頂ける他、毎年の展示会期でのみ実物をお試し頂けるシューズ類も豊富にご用意。
どうぞご予定の上、この折に足をお運びください。
会期中腹にあたる7/26(土)はデザイナーであるカガリさんも在店を予定しています。
kagari yusuke 2025 巡回展「道具、彫刻、時間。」
会期:7/19(土)~8/3(日)
店休日:金曜日
作家在店:7/26(土)
















“この個展を開催して、なんだかやっと作家になれた気がする”
昨年のコレクション「迷宮を持ち歩く」を発表した際に彼が口にしていた言葉だ。
外側に向けて来た矢印を一度自身の内側に向ける必要があったのかは定かではないが、僕個人は今までより自問に比重を傾けた会期・コレクションだと感じたし、内省的な儀式の様なものだったと想う。
迷宮と迷路の違い、それは出入口にある。
迷路は入り口と出口が異なるが、迷宮は出入口が同じだとされる。
迷路は脱出が目的だが、迷宮は深部を見るのが目的であり外に出る際は来た道を戻る必要がある。
今までの彼は延々と迷路を歩き続けていたのかもしれないし、何度歩いても入口に戻ってきてしまう事を自身が迷宮に居ると知らず嘆いていたのかもしれない。
気付いたのか定義付けたのか、あるいは新しく設けたのかは分からないが、昨年の彼は迷宮に足を踏み入れ、深部を探索して帰って来た。
原点回帰という言葉が色々な所で使われるが、その形は大きく分けて2パターンだと思う。
円環をなぞる形での回帰と、迷宮の様な形での回帰。
昨年の彼は後者だった。
行くべくして奥に行き、戻るべくして戻ってくる。
ただ歩いていたら戻ってきた、という回帰よりももっと自発的というか自主的なものだ。
色々な場所を旅する事が目的だと自身に強いていたのかもしれない。
ただ、それの良し悪しは時と場合、人と塩梅による。
旅自体が目的なのではなく、それを終えた後に自宅で過ごす家族との時間であったり、仕事を終えた後に飲む冷えたビールが目的だったり。
それは個人個人の裁量や優先度で変わる。
彼の目的が何なのかは彼自身の内側にのみ宿るものであり、これをいちいち突くのは野暮なものだと直接聞いたりはしていない。
ただ1つ言えるのは、今までの自身を肯定できる基礎みたいなものが少しだけ彼の中でハッキリしたんだろうな、と僕の目には映った。
「壁を持ち歩く」というキーワードをずっと携えてkagari yusukeは歩んできた。
ただ、知らず知らずの内に自身の中にも理性的な壁が増えていたのかもしれない。
『道具、彫刻、時間。』
今年の主題を見て少し震えた。
この短い言葉の中に今までとこれからが全てが詰まっているし、kagari yusukeというプロダクト・人間の全てが反映されていると感じたから。
これまでずっと見て来たkagari yusukeが改めて生まれる瞬間に立ち会えた気がする。
「どうなりたいか」より「どう在りたいか」
迷宮の奥にそんな悟りを彼は見付けたのだと、今年のコレクションを見た僕は感じずにいられなかった。
窪田
<Schedule>
7/19 – 8/3:kagari yusuke
8/2 – 8/17:kagann
8/9 – 8/31:GIFTED
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