<3/8-3/30>川村晶吾「道具展」【Fuligo本店】

川村晶吾「道具展」

2025.3.8 ― 2025.3.30

飛騨高山で活動する木工家 川村晶吾による展示を開催いたします。  

会期は3/8(土)から3/30(日)までの凡そ3週間。

昨年2月に執り行った「暮らしの企画展」でご紹介して以来、お店では初めての個展となります。  

本展では日常生活に溶け込む「道具」に焦点を当ててご案内いたしますので、新生活も過るこの季節に足をお運びください。


川村晶吾「道具展」

会期:3/8(土)~3/30(日)

期中店休:毎週金曜日


朝霧がまだ町を覆う頃始まる川村晶吾の一日。

思考をそっと手放し、日々心を新たにして創作の世界へと身を投じていきます。

日が沈む頃には作業の手を止め、転がった思考をやわらかく抱きあげる。

ただただ穏やかな円環をなぞる彼の創作過程や核心には神聖さと所作の美しさが息づいており、見る者の心を時計の針の様に静かに動かしていく何かがある。

そこに共鳴した日常の道具たちは囁くように存在を主張する。

鏡の前へ立つたびに、そこに映る自分自身と向き合う瞬間が訪れます。  

鏡はただの反射面ではなく、内面を映し出し、自己との対話を促す存在。

その前での動作は、心を整える儀式のようなものだと思います。

玄関先にあるハンガーは、帰宅時にコートを掛けるたび、その重みを優しく受け止めてくれます。  

ハンガーは、1日の疲れや重荷を一旦預かり、再び外へ出るときには新たな気持ちで送り出してくれる存在。  

日々の始まりと終わりを分け隔てるものでもあります。

ジュエリートレイに並べられたお気に入りのアクセサリーたち。  

この小さな舞台の上で行われる日々の選択は、日常にささやかな優雅さと秩序を齎す存在。

指環やネックレスを手に取るたび、その行為から始まる物語がある。  

そして椅子やテーブルといった家具たちは家の中で最も静かに語りかけてくる存在かもしれません。  

椅子に腰を下ろせば、その温もりが背中を包み込む。

テーブルに身体を預ければ、木目の滑らかさが心を落ち着かせる。  

家具は私たちの暮らしを支え、日常になだらかな安らぎを与えるもの。  

神聖さと所作の美しさが織りなす道具は暮らしの中で私たちと相対し、日々の生活に彩りと意味を加える。

今展が日常の中に潜む美を見つけ出し、それを慈しむ場となれば幸いです。

愛知

<Schedule>

2/15 – 3/9:HIYU HAMASAKI

3/1 – 3/30:GERMEDEUR

3/8 – 3/30:川村晶吾

3/15 – 3/30:nibi


 Fuligo本店

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