HIROKI MASUZAKIによる実験的な指輪
当店では「GIFTED」というアクセサリーブランドを取扱いしてございます。
そして同ブランドのデザイナー兼クリエーターがHIROKI MASUZAKI その人です。
今回のblogではGIFTEDではなく、個人名にて制作をした特殊なリングをご紹介いたします。
こちらの指輪をご案内するに辺り少しだけ指輪の制作方法をご紹介させて頂きます。
まず2通りの製作法があり、一つは金属を直接加工し製品へと仕上げる「彫金」。
二つ目はワックスと言う加工性の高い蝋を用いて形を作り。
そこから型を取った空枠の中に、溶かした金属を流しこむ事で製品へと仕上げる「鋳造」。
今回の指輪は後者の「鋳造」がキーポイントとなっている指輪です。
こちらの指輪の素材は銀。
表面の白く輝く面は、鏡の様に仕上げて有り(写真では白く飛んでいますが)、その他の面は真逆の様な質感へと仕上げてあります。
本来「鋳造」を終えた次に、表面を磨きあげる事で、製品へと仕上げられていきます。
ですがこちらの指輪たちは鋳造後、引っ掛かりを少しならす以外、ほぼ磨き上げることなく完成とされている指輪なのです。
そうする事で銀とは思えない荒々しい表面と、自身もはっきりと写りこむほどに磨かれた鏡面の、極端なまでに相反する表情が1つに混在する指輪へと仕上がるのです。
そしてこちらは使用をしていく事で磨かれた面は傷つ付いていき、荒らされた面は着用期間を経て自然の摩耗によりゆっくりと鈍い輝きを放ち始めます。
最初の表情を楽しむことが出来るのは着け始めの期間のみ。
見た目のボリューム感と相反するようにその表情ははかなく、一瞬で別の顔を見せてくれることでしょう。
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スタッフ ハヤシ