<6/1-6/30>yuka ishikwa Pop-Up【Fuligo本店】
yuka ishikawa Pop-Up
2024.6.1 ― 2024.6.30
6月の1ヶ月間、yuka ishikawaによる展示販売会を店頭にて開催いたします。
期中は大小様々な金属作品が並ぶ予定です。
yuka ishikawa Pop-Up
会期:6/1(土)~6/30(日)
期中店休:毎週金曜日
※今会期に先立ち作家へのインタビュー記事も掲載しています。
2020年を最後に毎年の個展を休止、昨年は店頭常設も一度失くし真っ新な状態になりました。
リフレッシュ期間というか、一度張りつめていたものをたゆませる時間が必要だったんだと思っています。
誰よりも感受性が豊かで繊細、自由爛漫に焦がれながらも不器用な人種。
そんな彼女が制作を続けていく上で、一度しっかり歩を”止めきる”といったアクションはとても大切な過程でした。
この期間を設けた事で彼女の作品から一種の迷いが無くなったように感じます。
かれこれ10年程彼女とは一緒にいますが、最近はより自由になったというか。
以前まで不自由という大きな枠の中に小さく囲った自由を作ろうとするような場面がありました。
これは人間の大多数がそうなのかもしれません。
ただ、最近の彼女は不自由から目を逸らすために高い壁で自由な領域を確保しようとするのではなく、そういったものやある種の理不尽さが世の中にはある事も受け入れた上で生き方を決心しようとしている様に見える。
いうなら安寧の地みたいな定住をベースにしたものではなく、旅をしながらその場その時にキャンプを張って行く遊牧民の様な生き方を選ぼうとしているのかもしれない。
それは自由を得るために不自由を容認していた、臆病な自身からの脱却なのだろう。
勤勉な彼女の造形には自身の目や心で感じたものが無邪気なまでに反映される。
今まではアウトプットの痕跡がつくる作品ひとつひとつに透けて見える事が多かった。
でも最近は少し違う。
以前より彼女自身が作品に滲み出て来ていると感じるから。
何かの模倣から始まった物事が新しいオリジナリティをまとったものに羽化していく瞬間を見てるような気がする。
「楽しい事をやりたい」
彼女ははっきりこう言った。
美しいとか綺麗とか、外側からの情報が基盤だったこれまでと異なり、自分の欲求というか衝動というか、願いに近い感触がそこにはあった。
この立ち止まった時間が彼女をそうさせた。
これから楽しく生きていく為に、更地になったこの場所からもう一度新しく歩を進めていく。
“『アポトーシス』という言葉をご存知ですか?
※多細胞生物の体を構成する細胞の死に方の一種で、個体をより良い状態に保つ為、積極的に引き起こされる管理・調節された細胞の自殺、すなわちプログラムされた細胞死の事。(Wikipedia参照)
展示された空間を覗いた時、その言葉の端くれが、胸奥でチリチリと燃えました。
生きて行く為、産まれて来る為に死んでいく事。
其れは儚さ、切なさ、哀しみを沸かす、種火の様な作業。
其れは優しさ、温かさ、喜びを芽吹かせる、呼び水の様な作業。
『毎日を埋葬しながら、毎日誕生する』”
上記は初めてこの場所で個展をした際の言葉。
巡って来た今会期は「おかえり」と「はじめまして」が混ざり合う会期になると想います。
窪田
<Schedule>
6/1~6/30:yuka ishikawa popup
6/8~6/16:ETSUSHI 個展
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