<4/13-4/29>emme個展【Fuligo本店】
emme 個展
2024.4.13 – 2024.4.29
emme
海の近く、湖の傍
春は一面が緑と喜びに満ち溢れ
夏は広い青空いっぱいに入道雲が見えます
葉が色づき足元にいろんな実を発見する秋
昼間でも薄暗く、夜になると雷が鳴り響き
気づけば外が音もなく白くなる 長い冬
そんな静かな場所でコツコツとものづくりをしています
古いものや自然が好きです
雨の音を聴きながら窓の外を眺めていると浮かんでくる色・形・質感
蚤の市で見つけた小さなレースのモチーフなど
今まで集めてきたアンティークの欠片から浮かぶイメージ
コレクションキャビネットの引き出しに
そっとしまってある見ているだけでワクワク、ウズウズしてくる鉱物たち
自身の日々の中にある当たり前の美しさや尊さをアクセサリーに仕立てます
だれかの指先に耳元に 胸元にも
この喜びを分け与える小さな宝物になってくれたらと思い願いながら
emme 個展
会期:4/13(土)~4/29(月祝)
期中店休:毎週金曜日
2021年以来3年振りとなるemme(エンメ)による個展を分室を用いて開催いたします。
「EMME(エンメ)」
「même si (メムシー)」
「M by EMME(エムバイエンメ)」
「HERBIER de emme(エルビエドエンメ)」
「BRUNO(ブルーノ)」
emmeは上記の全5レーベルから成るブランドの総称。
ここ数年は各レーベルに焦点を絞ってのポップアップを店頭で不定期開催して来ましたが、今展では全てのコレクションから延べ600点以上を一堂に並べてご紹介いたします。
『なにかを理由に切り捨てず、なにか一つに囚われず、大小様々な<好き>を純粋に形にする』
彼女とこの場で出会い7年の歳月が経った今もずっと変わらず、彼女は自身の内側にある多面性を愛で続けています。
日々変化していく感じ方も含め、その時々のピュアな気持ちに向き合う姿勢や振る舞いから生まれるジュエリー。
この会期を通して多くの皆様にご覧頂ければ幸いです。
以下各レーベル詳細
ブランド名を冠したコレクションライン。
emmeのデザインはここから始まりました。
100年以上前のフランス製アンティークレースを石膏で型取り、高温でレースを燃やし切ったところに、溶かした銀や金を流し込んでアンティークレースの質感や糸の歪み、ゆらぎをそのまま装飾品に変えています。
単純なレプリカを作らない事を前提にしているので、量産用の型を作らない製造方法を選択。
金属に置き換える工程の中でレースは焼失するため、各柄レースが無くなり次第全て廃盤となる一期一会のコレクションです。
ネックレスやピアスなど様々な造形がありますが、中でも人気なのはリングのシリーズ。
今までたくさんの種類が作られては廃盤となって行っていますが、今回もまた新しいものが生まれています。
レースの繋ぎ目がちょうどいいところを探してリングへと仕立てているため1号ずつ確実に作れるものではありませんが、様々な種類のレースでご用意しているのでぴったりくるサイズもきっと見つかると思います。
手に取って、試していただける時だけの販売なので、この機会に是非いろいろ着けてみてください。
それ以外にも銀で柔らかい表情のある作品はEMMEのレーベルで制作しています。
純金から金属の配合をオリジナルで決め、成形まで手作業で制作するゴールドのコレクションラインは肌に馴染み柔らかく光る、優しい金色を意識しています。
全てひとりで制作しており、形も色々あるため個別のサイズ直しは承っていません。
シンデレラサイズとの出会いをこの機会にお届けできれば幸いです。
金の配合はヨーロッパのアンティークジュエリーでよく見る9金をイメージしており、そこに近い10金をベースに仕立てています。
même si では宝石も使いますが主に原石を好んで用いており、可能な限り素材を邪魔しないように石留めしています。
プリミティブな魅力をもつシンプルなリングや、元々のレーベル(EMME)で長年作り続けているアンティークレースのモチーフと組み合わせた華やかでデコラティブなものにも近年は意欲的に取り組んでいます。
きちんとした形よりも人の手のあとを感じられる形を目指したコレクションです。
主にSV925をつかった現代的なラインのアクセサリー。
構築的で実験的、発展性のあるデザインを意識したコレクションです。
銀の表情をさまざまな手法によって表現し、冷た過ぎずどこか温かさのある仕上がりになるよう心がけています。
抽象的で記号的な要素をより強く感じさせる造形。
近年は他レーベルのニュアンスを随所に織り交ぜた脱構築的なデザインも同レーベルで展開しています。
植物の形をそのまま金属に置き換えて作る植物標本のシリーズです。
自然が作り出した美しい形を、色や質感といった情報を剥ぎ取ってしまった先に見出すというコンセプトで、リング部分にも植物自身の茎を用いるなど限りなく自然の形を落とし込んで制作しています。
実際の植物から型取りする上でより繊細な造形が求められる事から、SV850に割った金属(シルバー)を主に採用。
金属表面にはセラミックによるコーティングを施し、退色やアレルギーへも配慮しています。
また、全てのアイテムに付随するボックスも当レーベルの特徴。
アナベルや紫陽花など、制作に使われた植物を貼り付けた専用標本ボックスもひとつひとつ手作りしています。
身に着けて楽しむ事は勿論、置いて楽しむ事もできるアート的な側面が印象的なコレクションです。
ドイツ語で「茶色」を意味する名前を冠した2023年に新しく加わったレーベル。
金属で新しい色を作りたくて様々な配合を試した結果、ようやく私なりに見つけたブラウンシルバーを主として制作しています。
きれいに磨けば明るい金色のようなブラウン、硫化させて銀を黒ずませると古物のような深いブラウンになるシルバーでシンプルなリングやイヤカフを中心に展開。
このコレクションをきっかけにヴィンテージリングによく見るボリュームのある地金のリングをよく作るようになりました。
ヴィンテージ、更にはアンティークと呼ばれるものに共通した経年美を色といった視覚表現でオマージュしたものと言えます。
私は元々自分の中にある様々なデザインやアイディアのリソース毎に雰囲気が全く異なるものを一人でバラバラと作っているため、体系立ててレーベル化することによって、自分の中の多面性をはっきりと分別・認識しながら制作していました。
その時の場や気分によっていろんな系統の装いを楽しむように、私の中では様々な系統をその時の気分で分けて制作して来たのはとても自然なことです。
それが近年、レーベル分けしたものたちを垣根を超えてミックスして作るようになってきました。
ファッションでもミックススタイルが当たり前になってきているのと同じ感じなのかもしれません。
石と10金でシンプルに歪ながら繊細に…と始めたmeme siに、EMMEで用いているアンティークレースをミックスすることで徐々にボリューム感が変わってきている部分があるのを自分でも感じていますし、銀の素材感を構築的なラインで表現しようとしていたM by emmeで原石やバロックパールといった歪で有機的な形を組み合わせるようになったことでジュエリーの土台も有機的なラインで作るようになってきたり。
「これはこのやり方で、この範囲で」と自分で線を引いていたものが曖昧に、垣根を超えて表現されるようになっている気がします。
エイジレス、ジェンダーレス、ボーダーレスな今の世の中。
私の作る中でも特にリングは繊細なものからボリュームのあるものまで、サイズが小さいものから大きいものまでなるべく満遍なく作るよう意識したりしています。
Fuligoさんはお店のファン層がとても幅広く、自由だなと感じていますのでそんな方たちに少しでも響くものをお届け出来たら、今後も作っていけたらなと思っています。
ブランド始動にあたる2024年最初の個展、どうぞよろしくお願いします。
Designer / 八木真衣
窪田
<Schedule>
4/6-4/29:穀雨の指環展(4/20,21 「庭師の夢オーダー会(予約制)」)
4/13-4/29:emme個展
5/11~5/26:hatsuyumeとyojiomiの受注即売会
5/25~6/9:sussus.個展
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