hatsuyume exhibition 【Fuligo本店】
2005年からこの場所に店舗を開き早幾年。
実店舗へお越し頂いた事がある方はご存知かと思いますが、繫華街に近い立地も相まって大変に分かり難い屋号になります。
ビルの前には怪しげな看板が並び、初見の方は踵を返す方も少なくありません。
移転を考えた事も度々ありましたが、その度顧客さん達からこの「場末感」が良いんじゃないかと諭されてきました。
こんな場所でジュエリー売ってるとこ探してもそうそう無いよ、と。
稀有な事=長所ではありませんが、そういった角度からちゃんと見てもらえているのは有難いですよね。
「背景ってどこまで行っても背景。主体は自分で見つけたいし決めたいよ」
何の話の流れからだったかはハッキリしませんが、ある人がぽろっとこぼしたこの言葉が結構芯を喰っていてとどめになりました。
観念したというか腹を据えたというか、この場所でこれまで以上に内側へ矢印を向けて精進しようと決めたのです。
教職だった頃、髪が長いから切れと注意された事がありました。
いざ断髪してみると子どもや親御さん達から「なんで切ったんだ」「外側から入るな」「そんな事私達はあなたにこれっぽちも望んでない」「周りに迷惑かけてる訳じゃないんだから教える側こそ自分らしさ大切にしろ」とボロクソに言われたのを思い出します。
思い返してみれば、あの頃からずっと僕の周りには内面的な所からちゃんと見てくれる人々が何やかんや傍に居てくれていて、現在進行形で本当滅茶苦茶恵まれているな、と思ったり。
そんなこんなで昨年12月から新しい部屋をこの場所に増やしました。
この空間も併用しつつ、今月を皮切りに新しい取り組みが続々とスタートしていきます。
先陣を切るのは2/11(土)-2/26(日)の会期にて上記新室を使用した個展形式での初販売会を開催するhatsuyume(はつゆめ)。
文頭の経緯など諸々踏まえると、ブランド名ひいてはその由来(文末に記載)まで今年の初紹介トップバッターに何ともぴったりです。
今展ではミニマルなデザインが引き立つ天然石受注作品をはじめとした多くのラインナップが一堂に並びます。
2021年にアトリエへ足を運ばせて頂いた時から心待ちにしてきた当会期。
名古屋はもとより東海エリアでの催事は初めてとなりますので、是非期中に足をお運びください。
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hatsuyume exhibition
会期:2/11(土)~2/26(日)
会場:Fuligo分室
期中店休日:16,17,24
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hatsuyume(はつゆめ)はsayoifukuによるジュエリー&アクセサリーブランドです。
シルバー925や10金・18金イエローゴールドを天然石などと組み合わせた装身具を制作します。
身につける人の心を支えることのできるジュエリーを提案してゆきます。
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hatsuyumeではsayoifukuがデザインと制作をおこない、ジュエリー制作の街・東京都台東区御徒町の職人たちと共に、リング・イヤーカフ・ネックレスを中心に生み出しています。代表のsayoifukuは東京芸術大学で美術を学んでいた経験があり、現代美術・宗教美術・民俗学などをイメージソースとして“日常を祝福する”ような物作りを目指しています。2015年にブランドをスタート、2019 年からは台東区の台東デザイナーズビレッジに入居、2022年に独立しました。
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「初夢」は1年のはじまりに見る縁起の良い夢を意味する単語です。ビル・ヴィオラの映像作品にも由来する当ブランド名には“まだ先の見えない夜の深い時間に、未来への明るい希望を夢に見て新しい時間をスタートさせる”という意味を込めています。また「夢」と言えば“自分はこれからどう生きていきたいのか?”という将来の目標のことも夢であると言えます。そのことから“最初に思い描いた夢、初心を忘れずに歩んでいけますように”という願いも込めています。
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窪田
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