J&O SINRA 個展【Fuligo本店】
J&O SINRA作品には重力が強く作用します。
ものに惹かれるというのは勿論ですが、出逢ってしまった瞬間に目を離せなくなる様な、その前から動けなくなる様な。
昨年から期間限定でご紹介している J&O SINRA のジュエリー。
この度、一部屋をまるっと使用しての初個展を開催します。
会期は10/15(土)~10/30(日)の凡そ2週間。
今年は春と初夏の計2回、店頭で作品数を絞ったプチイベントを執り行いました。
これはこの会期の為のウォーミングアップ的なものです。
手を抜いていたとかそういう事ではなくて、彼女の作品を初めて見る方々に慣れて頂くという観点で。
標高の高い山の頂を目指す際、一定の標高で先ず身体を高地の酸素濃度に順応させる事に近い感じです。
Fuligoは姉妹店であるFuligoshed各店(栄店・名古屋タカシマヤ店・銀座店)と比べると天然石作品を主とした作り手を紹介する機会は多くありません。
各作家を紹介する際、そのラインナップ中に石物があるといった場合を除いて、敢えて天然石といったツールに縛りを設けてジュエリーを探索しようとする意志がなかった点もありますし、先述の系列店が天然石作品を定期的に紹介している点も少なからず思考に影響していたのだと想います。
色々と見て興味は確かにあるものの、自らをその場に投じていく関心がなかったと言いますか。
以前まではカラーの異なる店舗を展開していく中で一種の差別化を図る事に重きを置こうとしていたんです。
ただ、今の考えは少し異なります。
振り返ってみると2019年に店舗ロゴを刷新した時からシフトして行っているのかもしれません。
白黒付けた区別は他者に委ねる事。
もっとグレーに、隔たりなく提議できる屋号としてこのお店が成立していく事。
自由を望んでいる癖に漠然とした不自由を飼いならしているのかもしれない。
そんな考えが沸点を迎えようかという時にふと前々から気になっていた彼女の作品を思い出しました。
2020年です。
無意識に蓋をして意欲的に覗かない様にしていたけど、ずっと気になっていた鉱物の指環達。
実物を見た瞬間に身震いしたのを鮮明に覚えています。
固定観念という真空の中に突然大きな何かが自然発生した様な感覚。
売れるとか売りたいとかっていう打算的な販売脳ではなく、純粋にこの感覚を自分・このお店を介して人々に紹介したいという直感が雷撃みたいに頭を打ち付けて、どうか僕にやらせてくださいと気付けば彼女に頭を下げていました。
これをきっかけに、初めて天然石に特化した作り手とご一緒させて頂く事になります。
『温にして潤』という言葉があると彼女が何気なく話していました。
ある天然石を選ぶ際、温かみがあって湿り気があるものを良きとする言葉との事です。
生き物の様に光を纏う彼女の作品にはこの形容が本当にぴったり当てはまると想います。
今展は関西エリアを除き、多くの実物をご覧頂ける年内最後の機会となります。
どうぞ期中に足をお運びください。
J&O SINRA作品には重力が強く作用します。
ものに惹かれるというのは勿論ですが、出逢ってしまった瞬間に目を離せなくなる様な、その前から動けなくなる様な。
関わっていく心を射止めてくれた事に感謝を込めて今展をお届けします。
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J&O SINRA 個展
会期:10/15(土)~10/30(日)
会場:Fuligo分室
期中店休:20,21,27,28
作家在店予定日:15,16
[jewels and ornaments SINRA]
jewels and ornaments SINRAは、大阪市の北のはずれにある毛むくじゃらの犬二匹と人間ひとりの小さなジュエリー工房です。
FGA(英国宝石学協会正会員), GIA GG(米国宝石学会グラデュエイト・ジェモロジスト)のタイトルをもつ石好きの作者が、マニア心を大切にひとつぶひとつぶ選んだ石を使い、一点一点大切に作り上げています。
「この世の有相無相、森羅万象(しんらばんしょう)への祝福」という、遥か遠い壮大なテーマを大真面目に掲げつつ、上質で、シンプルで、ユニークで、そして、「人に寄り添う」ジュエリーをご提案したいと願っています。
窪田
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