【姉妹店】kagari yusuke 個展 ”追複”
さてオープン当初より取扱をしてきましたkagariyusukeの2年ぶりの個展を開催いたします。
ですが皆様へご報告を1つ。
この個展を期にカガリユウスケの取扱を姉妹店Fuligo(@Fuligo”instagram”)へと全アイテム移行致します。
私ハヤシが長年取引をし、お陰様で仲良くさせて頂きほぼ友人の様な関係にまでなりました。
店頭での接客も染み付いたものが有り、スラスラとご案内も出来ます。
カガリユウスケ本人はとてもデザイナーらしくあり、そして子供のように真っ直ぐな人間であると、個人的に感じています。
実はほぼ同年代。
勝手ながら刺激をもらったり、新しい考え方や解釈などをもらったりもしていました。
この取扱の移行は下向きなことではなく、お店側として色々と考えた結果。
取扱を移行する運びへとなりました。
今までshedにて御覧いただき、ご購入頂いたお客様ばかりですが。
今後は姉妹店のFuligoにて、店長の窪田がカガリユウスケの壁について、彼独自の解釈・接客にてその魅力を語ってくれます。
僕とは異なる新たな切り口を是非皆様には楽しんで頂ければと思っています。
※新作の長財布
今回個人的に気になるのは、新たな表面仕上げ。
中央左側の財布。
なんだかわかりますか?
そう、亀裂ですよ。
亀裂。
※程よいサイズ感のショルダー
カバンに亀裂って。
どんなモノ?
正直にそう感じた事を覚えています。
ただ、その再現性がすごいんですよ。
再現という言葉もしっくりきませんが、ちょっと浮かばないので。
とても自然なんです。
見るからに亀裂とわかるし、けれど亀裂を描くにあたって法則なんてものはなく、偶然に出来上がる線の繋がり。
その手間のかかり具合はコレクションの冊子を読むことでまた驚かされました。
1つ1つ削り出しているんだそうです。
そして墨入れをして、また仕上げ直して。
元々とても手間のかかる作り方をしてるんです。
けれど更に手間を掛けるのかって。
とりあえず、カガリユウスケの先は想像出来ないことは僕の中ではっきりしました。笑
都市型迷彩と呼ばれる彼独自のカバンのテクスチャーも年々変化していきます。
それこそ自然の中で起こる経年変化は一律ではない様に、カガリユウスケの都市型迷彩も定番なんてありません。
量産品が注目をされれば、次は手作業により生み出される手間のかかった商品が注目をされます。
コインの表と裏が切り離せないように、この動きも切っても切れないものだと感じます。
但し、カガリユウスケは時代とかそんなものは関係なく、いつだろうとこのカバンを創ることを選ぶような、そんな気がします。
始まりは小さな亀裂かもしれません。
それは壁の中からなのか、人には気づかれることもないでしょう。
けれど時が経つに連れて着実にその亀裂は大きくなり、気づく人々の目に止まります。
彼が生み出すカバンたちもゆっくりと、
けれど確かに人々の脳裏に亀裂を残し、
忘れられない物になるでしょう。
カガリユウスケ 「追複」
期間:5月27日-6月11日
会場:【注意】Fuligo【ギャラリースペース】 ※姉妹店となります。(中区栄5-3-6 エルマノス栄中駒ビル2C 金曜定休)
店長 ハヤシ