革財布にあるまじき表情
皆さん革財布を紹介された時に、下記の写真を見せられたら何と思いますか?
※封筒型長財布(お札/カード入)
まずは財布だという認識ができないかもしれません。
人それぞれ思う感想は様々だと思います。
「財布とは思えない」
「革なの?」
中には
「汚い」と言う感想をお持ちの方も現われると思います。
ただしこのブランドからの提案や、お持ちの方の感想は全く異なります。
それは、
「美しい」
「カッコいい」
「経年変化が楽しみ」。
これは全ての人々に求める共感ではなく、kagariyusuke(カガリユウスケ) というブランドからの一方的な提案の表れでもあります。
※写真は同ブランドのロゴマーク。
(長年使われるロゴマークは、ブランドファンの中では着いている事に喜びを感じさせるまでになりました。)
デザイナー兼クリエーターであるカガリユウスケ。
元から外壁の撮影を趣味で行っており、彼のtwitter(@yskyskysk)からは普段の生活スタイルや壁の撮影記録を見る事が出来、人物像を知る良いツールにとなっています。
※何かのパーツ小銭入れ
ベースにはもちろん革が使われており、表面は外壁に使われるパテを塗る事で完成をする彼の作品。
今回紹介をするシリーズは「都市型迷彩」と呼ばれ。
都市の中の建物の「壁」に起こる経年変化を、人為的に創り上げたものになります。
それは単純な加工ではなく、自然または人為的な影響まで想定された経年変化が起きた「壁」を、1つ1つ手作業で「再現」をする行為なのです。
長期的な作家活動の中で彼が見出した1つのスタイル。
今となっては「壁」=kagariyusuke と、自然と連想されるまでに育ちました。
その加工はサイド部分までに再現され、完成度の高さを感じる事が出来ます。
ぱっくりと明けたがま口の様な金具は、何かの生物の様にも見えてきますね。笑
手作業であるからこそ起きる、本人の成長。
都市型迷彩は日々刻々と変化を起こしながら育ち。
時を重ねるごとに、壁の経年変化が起こるが如く、その出で立ちの変化を目の当たりにする事でしょう。
そして彼が発信する独自の「感覚」に、共感をする人たちが少しづつ増えていくのを願っています。
ハヤシ