押さえておきたい、婚約指輪の基本ルール・決まりごと
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Fuligoshed ハヤシです。
婚約指輪の歴史は紀元前のエジプトまで遡りますが、日本での歴史は浅く、まだまだ色々な考え方が浸透したとは言えないのが現状です。
実際には「ルール」や「決まりごと」というようなものはほとんどなく、お二人の好きなようにしていただくのが良いと考えています。
とは言え、一般的に理解されている婚約指輪のあり方、日本ならでは考え方や、誤って広まってしまっている認識などもありますので、私たちFuligo Shedの考える、押さえておきたい基本的な考え方をざっくりとまとめました。
基本は左手薬指。
一般的には結婚指輪、婚約指輪共に「左手薬指に着けるもの」というイメージがあるかと思いますが、決まったルールがあるわけではありません。「愛の血管」が通るという古代エジプトの考え方が基にはなっていますが、どの指につけても問題ないと言えます。
右利きの人にとって、左手薬指が一番、日常生活に支障がないから、という理由もあるようです。ですので、左利きの方にとっては、右手薬指のほうがしっくりくるかもしれません。
また、国ごとの習慣で違うこともあれば、「婚約指輪を右手に、結婚指輪を左手に」というような考え方もあるようです。
とは言え、やはり日本で一般的に受け入れられている考え方でもあるので、特に大きな理由がなければ「左手薬指」に着けることをおすすめしています。
詳しくは、「婚約指輪・結婚指輪の手と指の話」にてご紹介しております。
ダイヤモンドは必須?
「婚約指輪といえば、大きな一粒のダイヤモンド」を思い浮かべる方も多いかと思います。
こちらも、特に決まった形ではなく、小さなダイヤモンドをいくつか埋め込んだもの、ダイヤモンドではなく別の宝石を使った婚約指輪など、様々です。「誕生石」「思い入れのある宝石」を添えた婚約指輪も、想いが籠められていてステキだと思います。
ただ、ダイヤモンドの硬さが変わらぬ愛を表しており、また、「永遠の絆」「純愛」という宝石言葉があることから、婚約指輪の宝石として人気のようです。
婚約指輪にダイヤモンドが付けられるようになった経緯は「婚約指輪の意味と由来」にて詳しくご紹介しています。
給料三ヶ月分よりも想い
「婚約指輪は給料三ヶ月分」という考え方は、とある会社の広告が基になっていると言われています。
元々は資産の象徴であったり、有事の際にはお金にできるように、というような意味もありましたが、生活習慣や社会が変わってきた現代では、どちらかというと、値段というよりも「想い」の部分を重視する傾向があります。また、指輪の金額を抑えつつ、その分をご旅行などに回し、二人の思い出を作りたいという考えの方も多くいらっしゃいます。
決して、「だから安くてもよい」というわけではありません。デザイン、着け方、お二人の考え方を凝縮したリングを選ぶのが一番だと、私たちは考えています。
婚約指輪と結納の関係
結納とは、日本の伝統的な婚礼の儀です。詳しくはここではご紹介しませんが、その中に「婚約記念品のお披露目」があります。そこで婚約指輪を、改めて贈るというのが一般的な流れとなります。
ご両家との調整もありますし、プロポーズと結納のタイミングはどうしても結納のほうがあとになってしまうかと思います。
結納を持って婚姻が交わされることになりますので、「結納まで婚約指輪を着けない」というのもひとつの考え方です。ただ、「プロポーズされた時点から婚約指輪を着ける」という方もいらっしゃいます。
お二人の考え方や、それぞれのご家庭での考え方もあるかと思います。結納を考えていらっしゃるのであれば、それとなくパートナーやご両親に伺ってみるのが一番かもしれません。
お返しの品を贈る
婚約指輪を贈られた場合、一般的には、婚約指輪のだいたい半額程度のものを贈るのがマナーと言われています。時計やスーツが多いようです。
ただ、婚約指輪のお値段がわからないケースも多いかと思います。特にサプライズで贈られた場合などは、直接お伺いするのは難しいでしょう。
一番確実な方法は、贈られたご本人に、半額くらいのものでなにか欲しいものがないかを聞いてしまわれることです。お返しを選びに、お二人でお買い物に出かけても良いかもしれません。
男性が一人で選ばなくても良い
「婚約指輪はサプライズで男性が贈るものだから、男性一人で選ばなければいけない」と思っている方、もしかしたら多いのではないでしょうか?
ただ、「せっかくの婚約指輪なので、気に入ったものを着けたい」と思っている女性も多くいらっしゃいます。一口に婚約指輪と言っても色々なデザインがありますし、ライフスタイルや好み、価値観によってお求めになられる指輪も様々です。また、特に男性はジュエリーショップに入店されることも少ない方も多く、「ご来店」「ご相談」のハードルも高いかと思います。
可能であれば、お二人でご来店いただき、一緒に色んな指輪を見ながら意見を聞き、後日、男性だけでご来店される流れが理想的かと思います。
女性側に秘密でのご相談をご希望の場合は、ご本人や普段着けてらっしゃるアクセサリーのお写真などをお持ちいただけると、よりスムーズにご相談いただけます。詳しくは「男性だけで選ばないのがコツ?気に入る婚約指輪の選び方」を御覧ください。
婚約指輪はいつからいつまで着用するもの?
基本的にはプロポーズをお受けになったタイミングから結婚式までの間が「婚約期間」となります。その間は常に装着されるのが望ましいです。
ただし、お仕事の関係もありますでしょうし、なにより宝石をはじめとして装飾に富んだ婚約指輪も多く、24時間常に着けているのも難しいかと思います。少なくとも外出の際は身に着けていられると良いかとは思いますが、難しい場合は、チェーンに通してネックレスにするなどして、できるだけ身近に置いておけるようにしておくことをおすすめしています。
結婚式を挙げられない場合や、結婚式よりも先に結婚指輪を着け始めることもあるかと思いますが、その際は「結婚指輪を着けるまで」になります。
結婚後は重ね付けで特別な日に着用
結婚指輪を着用するようになると、どうしても着ける機会がなくなってしまう婚約指輪。「せっかくの指輪がタンスの肥やしに・・・」という話もよく聞きます。
もちろん、大事な指輪を大切に保管して置くのもひとつかと思います。ですが、やはり着用されてこその指輪。毎日とは言わずとも、特別な機会に着用されてみてはいかがでしょうか。
結婚記念日はもちろんですが、式典や改まったパーティーなどの出席する際に、結婚指輪と婚約指輪を重ね付けすると、お手元が華やかになります。
婚約指輪をタンスの肥やしにしないための、シチュエーション別の着用に関してはこちらで詳しくご紹介しています。
ご相談はお早めに
婚約指輪は、特別な指輪であるため、制作に2ヶ月ほどかかります。もちろん、指輪の種類や状況によってもっと短く済むこともありますが、そのくらいはかかると見ていただけると安心です。
ただ、あくまでご注文いただいてから、になります。
贈る側にも、贈られる側にも一生の記念となる婚約指輪。私たちとしても、悔いのないよう、最高のリングを選んでいただきたいと考えています。
婚約指輪を選び慣れている方はなかなかいらっしゃいません。皆様わからないことや不安を抱えてご来店されます。お話を伺い、常識や決まりを押さえつつも、それに囚われすぎない、お二人らしい指輪のご提案をさせていただくことが、販売員としての幸せでもあります。
ですので、少なくとも1ヶ月は、ご相談され、悩まれ、選ばれる期間として考えて置かれるとよいかと思います。お手元に届くまで時間のかかってしまう婚約指輪ですが、その分、一生の想いを込めることができる指輪となっています。
私たちFuligoshedでも、名古屋・栄にて、婚約指輪、結婚指輪のご相談を承っております。
婚約指輪のご相談は、ぜひお早めに。
ハヤシ
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