婚約指輪より新しい。結婚指輪の由来と歴史
Posted on by fuligoshed
前回のブログで婚約指輪の歴史をご紹介しましたが、今回は婚約指輪のその先、結婚指輪です。
婚約指輪を贈るという習慣の期限は、古くは古代エジプト時代まで遡りました。では、結婚指輪はというと……実は、意外なほど最近のトレンドなのです。
中世ヨーロッパ中ごろに始まる
婚約指輪、つまり、「男性から女性に贈る婚約を誓う指輪」の起源に関する記述は多いのですが、「男性と女性が身に着ける結婚指輪」の起源に関するものは実はあまり多くありません。というより、「婚約指輪→結婚指輪」という一連の変化として紹介されています。
こちらのサイトによると、キリスト教式の結婚式で指輪の交換がされるようになったのは約860年頃の中世ヨーロッパ時代とのことです。ただ、こちらも婚約指輪と同じで、「永遠の愛を誓う」ようなロマンチックなものではなく、「家族間での資産の交換」を象徴していたとされています。
第二次世界大戦の機に「男性の指輪」が広まる
現代的な「結婚指輪」になるための一番の障壁は、「男性が指輪をする」という習慣が、一部の貴族を除いて、ヨーロッパでも無いことでした。装飾品を身に着けるということに抵抗があるというより、そのような発想すらなかった時代だったのでしょう。
そんな男性が結婚指輪を自らも身に着けるようになった契機は、第二次世界大戦でした。第二次世界大戦では、多くの男性が徴兵され、前線に送られました。二人がまた生きて会えるようにと、指輪に思いを込めたのが、結婚指輪が広まったきっかけだと言われています。こちらのサイトには、1930年には15%しか結婚式での結婚指輪の交換を行っていませんでしたが、第二次世界大戦後には60%に上り、その後の朝鮮戦争語には70%にもなったという情報が掲載されています。
日本でも広がるのはその後、婚約指輪と同じくらいの時期になります。
現代の結婚指輪の考え方
婚約指輪よりもだいぶ後から広まった結婚指輪ですが、今では一般的なものだと言えるかと思います。夫婦のあり方、繋がり方が大きく変わったことが大きな要因でしょうし、また、結婚指輪に込められた思いも、ずっと大きくなっているのだと思います。
イギリス王家のハリー王子が結婚指輪を着用しないことを宣言すると、イギリスでは大きな話題となりました。そのくらい、「結婚する=結婚指輪をする」という習慣が広まっていると言えるかもしれません。お客様の中にも、「結婚指輪だけは購入する」という方もいらっしゃいます。
とは言え、もちろん、結婚指輪をするのかどうか、どんなデザインにするのかなどは、お二人の自由ではないかと思います。職業やライフスタイル、考え方も多様化した現代だからこそ、選ぶのであれば「お二人らしい」結婚指輪を選んでいただければと思います。
私たちFuligoshedでは、名古屋・栄にて、そんな結婚指輪を探し出すお手伝いをさせていただいています。
ハヤシ
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