経年変化を楽しむという事

Fuligoshed Sakae 店長のハヤシです。

今回ご紹介をするblogは私ハヤシの私物達。
使用歴2年以上@の指輪もあれば1年未満の指輪まで。

今なぜblogでご紹介をするのか。
それはジュエリーの経年変化をご理解いただき、そして楽しんでいただきたいからです。

これからご紹介をしますお写真の左は【新品】、右が【使用後】となります。
是非その違いをご覧ください。

 

こちらはHAVITASのPipe Ring
材質はリング部分がSV925、モチーフ部分には金18とメレダイヤモンドはセッティングされております。

金18部分にはまだそれほどの違いは見られませんが、SV925部分の艶感の違いにお気づきになるでしょうか。
左側の【新品】では手作業による独特なつや消し具合が確認できます。
ですが、右側の【使用後】の指輪ではつや消し部分に若干の艶を確認することができますね。

予め皆様にご理解を頂いてきたいこと。
それはジュエリーのつや消し(マット加工)とは、一時的なもので有るということ。
つや消しを簡単にご説明をすれば、表面が荒らされることにより光が乱反射することで輝きが抑えられている状態のことを指します。

つや消しされたジュエリーを着用しながら過ごすことにより起きる変化とは、衣類や生活の中で起きる摩耗が原因になるのです。
元は荒らすことで艶が消されていた表面が摩耗されることにより、キメの細かなヤスリを掛けたかのように少しづつ艶を帯びていくのです。

それを踏まえた上で以降の指輪もご覧ください。

 

 

こちらはGIFTEDのquiet ring
極太なSV925の指輪はシンプルだからこそ、その後の経年変化を存分に味わって頂くことができます。
そして、左側の【新品】の状態ではリング両サイドに刻まれた深い1本のラインが、右側の【使用後】では硫化し黒くなることで浮かび上がっているのをご覧いただけます。

偶然ではなく作家の意図。
経年変化を楽しんで欲しいという気持ちが生んだ、形作る時間が立つに連れてより美しく格好良くなるジュエリー。

 

こちらもGIFTEDのpavilion ring
2枚めの指輪同様に、右側の【使用後】では参加し黒くなることで2つの線が浮かび上がっています。
SV925に関しては皆様直ぐに黒くなるという印象をお持ちではないでしょうか。
もちろん酸化し易い材質ではありますが、着用時間と回数が多いほどはじめにご説明をしたように衣類などによる摩耗のお陰でこちらも磨かれ酸化はさほど気にならないのです。

金18などと比べると柔らかいために表面の小キズなども目立ちますが、そのぶん独特のヤレタ感じが経年変化したあとの魅力を一層高めてくれている気がします。
如何でしたか。
今回は主にSV925の変化でしたが、金18やプラチナにも全く同じことが言えるのです。
ですが、それは経年劣化ではなく経年変化をしてすることで持ち主の過ごした年月が自身の大切な指輪に刻み込まれていくのです。

 

店長 ハヤシ